日本人ママ
海外の子育ての仕方って、日本と全然違うんだろうか?
実際どんな感じか見てみたいなぁ。
そんな疑問にお答えします。
私は今ヨーロッパで子育て生活をしているので、実際に自分の目で見た経験をもとに、ヨーロッパの子育てについて詳しくご紹介していきますね。
この記事でわかること
- ヨーロッパと日本の子育て方針の違い
- ヨーロッパで驚いた具体的な子育てエピソード
- ヨーロッパの育児スタイルから学べること
なかなか他国の育児スタイルを知るきっかけがない日本のママたちに、ヨーロッパのリアルな状況や、日々の子育てに活かせる有益な情報をお届けできればと思います!
目次
ヨーロッパと日本の子育て方針の違い
親の言葉の選び方
- 日本
日本の親は、子どもに対して批判的になりがちです。
子どもに対して、「もっと頑張らないと」とか「それはダメ」といった否定系の言葉をつかうことが多く、子どもの自己評価が低くなる原因となっています。
子どもは自分に自信が持てず、ネガティブ思考になりやすいと感じます。
日本人は、大人になって誰かに褒められても、否定したり、謙遜したりしがちですよね。
他人に対するダメ出し文化もあります。
ヨーロッパに来ると、そんなところにも国民性が現れていることに気付かされました。 - ヨーロッパ
反対に、ヨーロッパの親は子どもを肯定的に受け入れ、「できるよ、やってみよう!」と励ますことが多いです。これにより、子どもたちは新しい挑戦も積極的に楽しめます。
また、この考え方の違いが、子どもたちの自己肯定感に大きく影響しています。
ヨーロッパの人に何かを褒めると、謙遜ではなく、ユーモアを交えて爽やかに返してくれることがよくあります。
常に肯定的な言葉を多く使う傾向があり、その結果、子どもたちは自信を持ちやすく、ポジティブな思考を育むことができると感じます。
教育のアプローチ
- 日本
日本では、学校でも家でも、大人が子どもに対して厳しく叱ったり怒鳴りつけたりすることがありますね。
これにより、子どもたちは悪いことを正そうとする前に、恐怖心を抱くように。
また、子どもが自分の意見を表現することも難しくなってしまいます。 - ヨーロッパ
ヨーロッパでは、親や教師が子どもに対して感情的にならず、なぜダメなのかを説得するように指導します。
一方的に叱るのとは違い、子どもと会話をしながら、子どもが自然と反省できるよう導いていくのです。
息子が現地幼稚園に行っているとき、「先生が誰かを強く叱っているのは1度しか見たことがない」と言いました。
それはどんなとき?と聞いたら「お友達がカタツムリを踏んだとき」と。
たしかにそれは、生き物の命の大切さを教える上で、しっかりと怒るべきことだと思います。
ただ逆に言えば、それ以外のシーンでは強く叱ったことがないという事実に、私はとても驚きました!
順番を守ることの重要性
- 日本
日本では、他の人との調和を保ち、トラブルを避けるために、「順番を守ること」は当然の行いとして教えられています。
公園にいくと「順番を守りなさい!」とか「そこの子が待ってるから抜かさないで!」と子どもに怒っているママをよく見かけますよね。 - ヨーロッパ
ヨーロッパの子どもが順番を守れないというわけではないのですが、ヨーロッパでは順番を守ることよりも、自分がやりたいことを優先するところがあります。
なので小さいうちから、滑り台などのアスレチックで順番を待っていたら抜かされた、ということも日常茶飯事です。
どんどん行かないと、いつまでも遊べないことすらあります。
自己主張が重視され、子どもたちは自分の意見を表現することが大切とされていることが、理由の一つかもしれません。
大人の社会でも、とくに混雑した状況では割り込みされることがあるのでご注意を…。
学びのスタイル
- 日本
日本の子どもたちは早くから勉強に取り組み、受験に備えるためストレスが積み重なっていきがちです。
最近では、我れ先にと多くの子が小学校の時から塾に行って長時間勉強し、「良い点を取る」ことが求められます。
そのため、大学に入学した頃には勉強に疲れてしまう人も多数。 - ヨーロッパ
一方で、ヨーロッパでは小学校低学年くらいまではあまり勉強を重視しないようで、宿題もちょこっとだけ。
週末を大切にするため、うちの子の現地小学校では、金曜は宿題が全くないです。
放課後は毎日、我が子たちも含めて皆、公園に一目散!
遊びを通じて社会性やその他能力を育んでいるようです。
そしてその後は、年齢が上がるにつれて自ら学ぶ意欲が高まっていく傾向があります。
思いやりの文化
- 日本
海外に来てから気づいたのですが、日本人は知っている人に対してはとても親切なのですが、知らない人に対して無関心になりがちだと感じています。
悲しいことに、とくに混雑した場所では、困っている人に対しても気づかないふりや、目を逸らしてしまうような人もよく見ます。 - ヨーロッパ
ヨーロッパでは、子どもたちでも自発的にお年寄りや妊婦さんに席を譲るのが当たり前。
また重いドアを開けて入ろうとした子どもがいて、後ろから私が来たら、小さな体で一生懸命にドアを開けたままにして待っていてくれます。
優しさの連鎖で、思いやりの心が自然に育まれる環境だと感じます。
ヨーロッパの子育てで驚いた4つのエピソード
- 学校のキャンプでのディスコパーティー
子どもが参加したインターナショナルスクールのキャンプでは、夜にディスコパーティーが開かれました。
小さな子どもが、夜にミラーボールでギラギラの中、ダンスパーティーをするなんてと衝撃でした。
先生たちも一緒に楽しむ姿が印象的で、子どもたちにとってもとても楽しい時間だったようで、娘も喜んで帰ってきました。 - タトゥーシールの普及
お祭りやイベントでは、子どもたちがタトゥーシールをたくさん貼って体を飾ることがあります。
これは特別なことではなく、普段からもタトゥーシールを楽しんでいます。
子どもの自己表現やオシャレの一つとなっています。 - アクセサリーをつけて登校
幼い子どもたちがピアスやネックレス、ブレスレットを着けているのを見て、文化の違いを実感しました。
うちの娘たちも毎日、ご機嫌にジャラジャラ付けて学校に行っています。
また、マニキュアも決して怒られたりすることはありません。 - 大人との関わり方
ヨーロッパでは、子どもが大人と対等に話をすることが普通です。
日本の子どもたちは大人に対して遠慮することが多いのに対し、ヨーロッパの子どもたちは私に対してもまるで大人のような振る舞いで話してくれます。
最近は息子の7歳のお友達と仲良くなったら、下の名前で呼び捨てされるようになりました。笑
ヨーロッパの育児から学べる6つのこと
ヨーロッパの育児方針から学べる姿勢を以下にまとめました。
- 肯定的な言葉の重要性
子どもを励ます言葉を使うことで、自己肯定感を高める。 - 感情的な叱責を避ける
理由を説明しながらの指導で、子どもが自ら反省する力を育む。 - 自己主張の尊重
子どもが自分の意見を表現することを重視し、自立心を育てる。 - 遊びを通じた学び
小さい頃からの勉強よりも、遊びを通じて社会性やその他の能力を育てる。 - 思いやりの育成
知らない人に対しても優しさを持ち、思いやりの心を育む環境作り。 - 大人との対等な関係
子どもが大人と対等に話すことで、自信とコミュニケーション能力を育てる。
最後に
今回は、ヨーロッパと日本の子育ての違いについて具体的なエピソードを交えて詳しくご紹介してみました。
親の思考や教育方法、社会的ルールの違いなど、さまざまな要素が子どもたちの成長に大きな影響を与えていることがわかりますね。
中には、日本との違いに戸惑うママもいるかもしれません。
だけど子育ては「試行錯誤の連続」です。
ヨーロッパの育児方針も参考にしながら、自分の子どもにとってより良い環境を整え、楽しく子育てしていけるといいですね。
日本のママの日々の子育てに少しでもお役立ていただければ嬉しいです。