育児と仕事を両立させるために転職を考えているけど、どんな社内制度を重視すればいいのかなぁ……
制度は色々あるけど、結局どれが役立つの?
こんな疑問にお答えします!
- ワーママにとって理想的な社内制度と活用術
- 本当に社内制度が活用されているか確認する方法
- ワーママが社内制度を利用する上で生じやすい悩みとその解決策
この記事では、元大手通信キャリアの営業をしていた3児ママの私が、実際に体験した社内制度の活用方法をお伝えします。
結論、転職を考えるとき、特に注目したいのは「時短勤務」「フレックスタイム」「在宅勤務」「ウェルカムバック制度」など、働きやすい制度の整備。これらが整っているかどうかは、育児と仕事を両立させるためにとても重要です。
この記事では、私の体験談を交えながら、ワーママに嬉しい社内制度の解説と、転職時に重視すべきポイントをお話しします。ワーママが転職を決断する際には役立つ情報なので、しっかり把握しておくことをお勧めします。
ワーママに嬉しい社内制度とは?
仕事と育児を両立させるために、社内制度の整備がいかに重要かは、私自身の経験から痛感しています。特に、私がワーママとして重視したのは以下の制度です。
- 時短勤務制度
時短勤務制度は、子育て中の社員がフルタイムではなく、短縮された時間で働ける制度です。私も子どもがまだ小さかったころ、この制度をフル活用して働いていました。時短勤務を利用することで、育児と仕事をうまく両立させることができ、私にとって非常に助かる制度でした。 - フレックスタイム制度
私が就職先を選ぶ際に重視したのが、このフレックスタイム制度です。私の場合、フレックスタイムを使うことで、子どもの学校行事や急な病気に対応しながら、仕事の時間を柔軟に調整できました。また、始業と終業の時間を1時間ずつ早めることで、朝の時間を有効活用できたのと、急な残業にも焦らず対応することができました。フレックスタイム制度がある企業は、特にワーママにとって働きやすい環境が整っているといえます。 - 在宅勤務制度
特に最近では在宅勤務制度が普及しています。私も、子どもが病気になったときや学校行事の際に、この制度を利用して仕事をしていました。自宅で仕事ができるので、移動時間を省けるだけでなく、家庭の事情にも柔軟に対応できる点が非常に魅力的でした。 - 配偶者ウェルカムバック制度
この制度は、配偶者の転勤に帯同するために一度退職した後、一定の条件を満たすことで再び同じ企業に戻ることができるものです。この制度は広く導入されているものではないですが、私自身、夫が2度の海外転勤を経験した際、2回も(現在も)活用させてもらっています。最初は不安もありましたが、帰国後すぐに復職できる企業があったおかげで、安心して育児や海外生活に専念することができました。
しかし、利用には一定の条件が設定されているケースが多いため、転職を考える際には要注意です。
例えば、私の会社での配偶者ウェルカムバック制度の条件は以下の通りです:
- 復職を希望する場合、転職から一定の期間内であること
退職後、一定期間内に復職を希望する必要があります。私の会社では、退職から5年以内に復職することが求められています。 - 条件付きでの再雇用
一度退職した社員が復職する際には、業務内容や勤務地など、再雇用時の条件が変更されることがあります。復職時に以前と同じポジションでの勤務が保証されるわけではないので、その点はしっかりと確認しておきましょう。私の会社では勤続年数もリセットされます。 - 実績と信頼関係
過去の実績や勤務態度が評価されていないと、ウェルカムバック制度は利用できません。私が一度目にこの制度を利用して復職した際は、過去に法人営業で大きな成果を上げていたこともあって、復職時のポジションに関しても比較的スムーズに調整してもらえました。
その他、ワーママにあると嬉しい社内制度
ここまででご紹介した制度以外にも、ワーママにとってありがたい社内制度はたくさんあります。以下は、特に役立つと感じたものです。
- 子どもが病気の時の特別休暇
子どもの急な病気に対応できる「特別休暇」や「看護休暇」制度は、ワーママにとって欠かせないものです。私もこの制度を利用して、子どもの体調が悪いときでも仕事に影響を出さずに対応することができました。 - フルフレックス制度
完全にフレックスタイム制が導入されている企業もあります。このような制度があると、朝早く働いて昼に子どもを迎えに行き、午後にもう一度働くなど、仕事のペースを自分で調整できるので、家庭の事情に合わせて柔軟に働くことができます。 - 企業内保育所や保育所費用の補助
「企業内保育所」や「保育所費用の補助」がある企業は、ワーママにとって非常に魅力的です。特に、私が転職先で企業内保育所を利用できたことは、通勤時間を短縮でき、育児と仕事を両立させる上で大きな助けとなりました。 - メンタルヘルス支援
育児と仕事を両立させる中で、精神的に負担がかかることもあります。企業が提供するカウンセリングサービスやストレスマネジメントの研修などは、心のケアにもつながる重要な支援です。実際に私もストレスを感じたときに、カウンセリングサービスを利用して気持ちを整理することができました。
【重要】本当に社内制度が活用されているか確認する方法
転職活動をしているときに、企業が掲げている社内制度をチェックすることは非常に重要ですが、実際にその制度が活用されているかを確認することも同じくらい大切です。
多くの企業が「育児支援制度」や「フレックスタイム」、「在宅勤務」などの制度を掲げていますが、実際にそれがどれほど社員の生活に役立っているかは、面接時になどしっかりと確認しなければ分かりません。
例えば、フレックスタイム制度があると謳っていても、実際には早朝から夜遅くまで働く文化が根付いている企業もあります。
私も以前、フレックスタイム制度を活用できると思っていたのですが、実際には一部の上司が「1人だけ自由な勤務時間にすると業務に支障が出る」という理由でフレックスタイム制度を柔軟に使うことができなかった経験があります。
部署や配属先によってもこの辺りの対応にはばらつきが出ることも理解しておく必要があるでしょう。
確認方法① 面接時に確認する
面接時に、子育て社員向けの制度がどれくらい実際に活用されているかを聞く方法です。
確認のための質問例をいくつかご紹介します。
- 「育児休暇を取って復帰した社員の割合や、復職後のサポート体制はどのようになっていますか?」
企業側が実際に育児休暇後にどれだけサポートをしているか、復職後にどのような体制が整っているかを確認できます。実際に育児休暇後にスムーズに復職できる企業は、その制度を利用している社員が多い証拠です。 - 「フレックスタイム制度や在宅勤務制度は、実際に社員がどれくらい利用していますか?」
企業が掲げているフレックスタイムや在宅勤務が、どれくらい柔軟に活用されているかを確認します。活用されているかどうかは、企業文化や上司の理解が影響します。 - 「ワーママ社員が多く働いている部署や、育児と仕事の両立をしている社員の声はどのようなものがありますか?」
企業がワーママ社員に対してどれだけ理解があるのか、実際にどのようなサポートがされているのかを知るための質問です。特に、「働くママ」を支援する文化が根付いている企業であれば、安心して働くことができます。 - 「過去に社員が育児支援制度やその他の福利厚生を利用した事例を教えてください。」
実際にどれだけ多くの社員がその制度を活用しているのか、過去の具体例を聞くことで制度の実効性を知ることができます。
確認方法② 社内制度の実績や社員の声を確認
企業の公式ホームページや採用ページで社内制度について触れていることが多いですが、「社員の声」や「活用事例」も併せてチェックしてみるとよいです。また、実際にその企業の社員が身近にいる場合には、その実績やエピソードを聞くことで、制度がどれだけ実際に活用されているのかを知ることができます。
転職サイトの情報や、口コミサイトにある実際の社員のコメントも役に立つでしょう。
転職後に後悔しないために、このような方法を通じて、「自分が快適に制度を活用できる環境か?」をよく見極めてくださいね。
ワーママが社内制度を利用する上で生じやすい悩みとその解決策
悩み① 時短勤務希望がネガティブに捉えられるのでは?という不安
私が在職中に時短勤務を希望したときも、周囲の目が少し気になりました。「時短勤務を使うと仕事のやる気がないと思われるのではないか」「責任のある仕事を任されなくなるのでは」と不安に思ったのです。
私が心がけたのは、時短勤務を利用しても仕事への責任感をしっかり示すことでした。例えば、限られた勤務時間内で成果を出すために業務の優先順位をしっかり決め、毎日の進捗を上司に報告して信頼を得るよう努めました。
具体的には、営業職だった頃、午前中に重要なクライアントとの面談を集中させ、午後の短い時間で資料作成やメール対応を行うなど、時間を有効活用しました。これにより、時短勤務中でも月間目標を達成し、上司から「時間の制約があっても十分成果を上げている」と評価されるようになりました。
この経験から、働き方に制約があっても、自分の仕事への姿勢を具体的に示すことで、周囲の理解を得られると感じました。
時短勤務をしてサボっていたらもちろん論外ですが、しっかりと実績を出したり周囲に信頼を得られるような仕事ができていれば、それなりの評価を得られることを身をもって実感しました。
悩み② 職場の文化と自分のスタイルが合わないと感じたら?
在職中、部署の異動を経験した際に、前の職場とはまったく違う雰囲気に戸惑ったことがありました。それまで在宅勤務が認められていたのに、異動先では「みんなが出社しているのだから、出社した方がいい」という暗黙のルールがありました。制度として在宅勤務があるにも関わらず、利用しにくい雰囲気があったのです。
私はまず、異動先の上司に直接相談し、自分の家庭の事情や働き方の希望を正直に伝えました。その際、「在宅勤務を活用することで効率的に業務を進められる自信があります」と、自分がどのように会社に貢献できるかを具体的に説明しました。
また、部署の同僚にも「在宅勤務中でも迅速に対応するので、困ったことがあれば遠慮なく連絡してください」と伝え、コミュニケーションを密に取るよう意識しました。その結果、少しずつ在宅勤務への理解が広がり、制度を利用しやすい環境に変わっていきました。
自分の中で納得がいくまで、上司ととことん話し合うことも時には必要ですね。
悩み③ 育児支援制度を利用すると評価に影響が出るのでは?
在職中に育児休暇を取った際、「この休暇がキャリアに悪影響を与えるのでは」と心配したことがありました。復職後に責任のあるポジションを任されなかったり、評価が下がったりするのではないかという不安があったのです。
復職後は、自分の意欲を上司に明確に伝えるよう心がけました。「今後も仕事に積極的に取り組み、チームに貢献していきたい」と定期的な面談で話すことで、上司も「育児と両立しながらもキャリアを継続したい」という私の気持ちを理解してくれました。
また、仕事では以前よりも効率的に成果を出すために、タスク管理ツールを活用したり、優先順位を見極めたりといった工夫を取り入れました。その結果、復職後も責任あるプロジェクトを任されるようになり、自信を取り戻すことができました。
健全な企業文化のもとでワーママが働きやすい環境を提供することは、企業自体の評価を高めることにもつながります。
在職中に私が感じたのは、ワーママが活躍できる職場は、社員や顧客、さらには社会全体からの信頼を得やすいということです。
悩み④ 仕事と育児の両立に失敗したらどうしよう?
育児と仕事を両立している中で、特に子どもが体調を崩したときには、「周りに迷惑をかけてしまう」と感じてしまい、ストレスを抱えたことが何度かありました。
この状況に直面したときは、夫や実家の家族にサポートをお願いしました。また、仕事の進行が心配な場合は、上司に「この期間だけ周囲に協力をお願いしています」と事前に相談しておくことで、周りも安心して協力してくれました。
同僚にも「急な休みで迷惑をかけるかもしれないけれど、必ずフォローします」などと一言添えることで、理解を得やすくなります。こうしたちょっとした積み重ねによってサポート体制を整えていくことで、仕事と育児のバランスを保ちやすくなりました。
在職中に経験したこれらの悩みや対応策を振り返ると、働き方に関する悩みは誰しも抱えるものだと感じます。ただ、自分の希望や努力を周囲に伝えることで、状況を改善することは十分可能です。
悩んでいる方も、1人で抱え込まず、まずは身近な人に相談するところから始めてみてくださいね。
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まとめ
ワーママにとって理想的な社内制度は、働きやすさと家庭の両立を支援してくれるものです。私自身、仕事を選ぶ際にこうした社内制度の充実度を重視し、実際に活用してきました。転職活動をしているあなたも、自分に合った働き方ができる企業を選ぶことで、ライフスタイルに合った仕事の選び方ができるはずです。転職先の社内制度をしっかりと確認して、理想的なワークライフを手に入れましょう!