仕事がつらいけど、転職していいのか不安……。
転職せずに今の仕事を続けるべきかどうか、ずっと悩んでいる……。
こんな悩みにお答えします!
- ワーママが転職を考える理由と、転職を選ばない理由
- 転職しないことがもたらすリスク
- 転職以外の解決策
- それでも転職した方がいいケース
私は、3人の子どもを育てながらフルタイムで働いてきた、元社畜ワーママです。これまでに「転職したい」「このまま今の職場で続けるのがよいか」という悩みを何度も何度も経験し、実際に転職活動も行いました。
今回は、同じように迷っている方に向け、実体験を交えながらワーママが転職を考える理由や転職しないリスク、そして今の職場でキャリアを続けるためのポイントなどについて解説します。この記事が少しでも皆さんの悩み解決のヒントになれば幸いです。
ワーママが「転職」を考える理由
私自身も転職活動をしたことがありますが、同僚や知人の話を聞く中でも、ワーママが転職を考える理由には共通点が多いと感じています。育児と仕事を両立させる上で、現状の働き方や職場環境に限界を感じることが主な要因となっているようです。
① 働き方の柔軟性に限界を感じる
ワーママが最も重視するのは、仕事と育児を両立させるための柔軟な働き方です。しかし、職場の制度や文化がその柔軟性を十分にサポートしていない場合、転職を考えるきっかけになることがあります。
例えば、私の同僚だったAさんは、子どもの急な体調不良の際に休暇を取りづらい雰囲気や、時短勤務の社員への配慮が足りない状況に不満を抱えていました。「制度はあっても、職場での理解がないと働き続けるのが難しい」と悩み、柔軟な勤務が可能な企業への転職を決意しました。
② キャリアの停滞感
育児中の働き方に制限があると、キャリアアップのチャンスを逃すことへの不安が生じることも多いです。私自身も、時短勤務をしていると「このままの働き方でスキルや経験を十分に積むことができるのだろうか」と考える瞬間がありました。
Bさんという先輩は、出産後もリーダー職に挑戦したいという意欲がありましたが、「時短勤務者には重要なプロジェクトを任せづらい」という風潮の中でキャリアが停滞してしまいました。最終的に、Bさんは育児中のキャリア形成をサポートする企業に転職し、新しい環境で大きな成果を上げています。
③ 職場環境や人間関係への不満
職場の上司や同僚の理解が不足している場合も、ワーママが転職を考える理由になります。私が在職中に感じたのは、「子育て中の働き方を支援する制度があっても、実際に使うと疎外感を覚えることがある」という声が少なからずあったことです。
Cさんという同僚は、時短勤務や休暇を利用する際に「申し訳なさ」を感じることが多く、他の社員から「自分の業務を押し付けられている」と誤解されたことがきっかけで転職を決意しました。彼女は転職後、「ワーママが普通に活躍している環境」に巡り合い、働きやすさが格段に向上したと話していました。
④ 家庭環境の変化
配偶者の転勤や子どもの学校の事情といった家庭環境の変化も、ワーママの転職理由の一つです。私の会社でも、海外転勤に帯同するために退職を選択せざるを得なかった社員がいました。その後、「配偶者ウェルカムバック制度」を活用して再び職場に戻り、柔軟な働き方を実現している姿を見て、「環境に応じた選択肢を企業が用意していることが重要だ」と感じました。
⑤ ワークライフバランスの難しさ
「仕事中心の生活」から「家庭中心の生活」に切り替えたいと考えるのも、転職を考える大きな理由です。育児中は家庭で過ごす時間を確保することが重要ですが、過剰な残業や休日出勤を強いられる職場では両立が難しくなります。
私の知人であるDさんは、育児の負担が増える中、長時間労働の職場環境が家族の生活に支障をきたすようになり、よりバランスの取れた働き方が可能な企業に転職しました。「仕事も家庭も大事にできる環境を見つけたことで、自分自身の満足度が格段に上がった」と話してくれました。
ワーママが転職を考える背景には、柔軟な働き方やキャリア形成、職場の理解不足など、さまざまな要因があります。こうした理由から、ワーママが働きやすい環境を提供する企業は今後ますます求められていくでしょう。
企業側が多様な働き方を尊重し、適切なサポートを提供することで、転職を考えるワーママを減らすことができるのではないかとも思います。
それでも「転職しない」と選択するワーママの理由
転職を検討するワーママが多い一方で、「今の職場に留まる」という選択をするワーママも少なくありません。私自身も転職を考えたことはありますが、最終的には現職にとどまり、そこでのキャリアを続けることを選びました。その理由には、ワーママならではの現実的な事情や価値観が深く関わっています。
① 慣れた環境での安心感
育児と仕事を両立する上で、新しい環境に飛び込むことは大きな負担になります。私の場合、現在の職場の業務内容やメンバーの性格、組織の仕組みを把握しているという安心感がありました。
特に育児中は、仕事に割けるエネルギーや時間が限られているため、環境の変化に伴うストレスを考えると「慣れた場所で頑張り続けた方がいい」と判断しました。たとえ現在の職場に不満があったとしても、環境に慣れるまでの負担が転職を躊躇する理由になることが多いです。
② 一定の職場の理解が得られている
私の職場では、育児中の社員に対する一定の配慮があるため、周囲の理解を得ながら働けています。たとえば、子どもの急な体調不良時には在宅勤務を許可してもらえたり、フレックスタイムを柔軟に活用できたりすることが、仕事を続けるモチベーションになっています。
実際、同僚のママ社員とも話していると「会社や上司の理解がある環境なら、多少の不満があっても働き続けやすい」という声が多く、私も同じ意見です。
③ 金銭面や待遇の安定
育児には何かとお金がかかります。保育料や習い事、子どもの将来の教育費を考えると、収入が安定している今の職場を離れるリスクを取りたくないという気持ちがありました。
特に私の場合、勤続年数が長いことで賞与や福利厚生が充実しており、家庭の生活を支える上での安心感があります。「転職で待遇が変わる可能性を冒してまで新しい職場を探す必要があるのか?」と考えたとき、現職の安定性に勝るものはありませんでした。
④ 長期的なキャリアプランを見据えている
「今は育児中でキャリアを抑えているけれど、いずれまた本格的にスキルアップしたい」と考えている場合、今の職場で経験を積み続ける選択をするワーママも多いです。私自身も、子どもが成長して手が離れるタイミングで、新しい挑戦をするつもりで現職に留まっています。
「今の職場でスキルを磨きながら将来を見据える」という姿勢が、転職を保留にする一因になっています。
⑤ 転職活動自体の負担が大きい
現職に留まる理由の一つに、転職活動そのものが大変だという現実があります。履歴書や職務経歴書の準備、面接のスケジュール調整、情報収集など、忙しい育児と仕事の合間にそれらをこなすのは容易ではありません。
私自身、過去に「他社の働きやすさ」を調べてみたことがありましたが、情報収集の時間が思った以上に取れず、さらに育児や家事で手一杯の中で「今すぐ転職する必要があるのか?」と考え直すきっかけになりました。
⑥ 社内での改善の可能性を信じている
私が転職を考えたとき、上司に現状の働きづらさや不満を相談したところ、予想以上に真摯に対応してもらえた経験があります。それ以来、「現職で状況を変える努力をする方が、転職するよりも得るものが多いかもしれない」と考えるようになりました。
職場内での改善を試みた結果、業務量の調整やフレックスタイムの活用がしやすくなり、「転職しなくてもここでやっていける」と思えるようになったのです。
ワーママが転職を考えたとしても、最終的に「転職しない」という選択をするのには、それぞれに合理的な理由があります。
当然ながら、今の職場に留まることのメリットを感じられる場合、無理に環境を変える必要はありません。
転職しないリスクとは?
ワーママが現職に留まる選択をすることは、安定や安心感といった多くのメリットがありますが、その一方で「転職しないことによるリスク」も存在します。私自身の経験や周囲のワーママの事例を元に、転職しないことで直面しがちなリスクを考えてみました。
① スキルやキャリアの停滞
現職が安定している一方で、成長機会が限られている場合、スキルやキャリアが停滞するリスクがあります。私も、育児を理由に「今は新しいことに挑戦する余裕がない」と現状維持を選んだ時期がありましたが、その間に同僚がキャリアアップしていくのを見て焦りを感じたことがあります。
長期的に見ると、スキルがアップデートされないことが原因で市場価値が低下し、転職が難しくなったり、将来の収入や待遇に影響する可能性があります。
② 新しい働き方を見逃すリスク
最近では、リモートワークや柔軟な働き方を取り入れる企業が増えていますが、現職がこれらの変化に対応していない場合、自分のライフスタイルに合った働き方を選び損ねる可能性があります。
私も、「完全リモートワークを導入している企業に興味はあるけれど、調べる余裕がない」と感じたことがありました。転職せずにいる間に、他社が提供する新しい働き方のメリットを享受できないまま機会を逃してしまうリスクは無視できません。
③ モチベーションの低下
育児との両立で日々の業務に追われる中、現職での満足感が薄れ、モチベーションが低下することもリスクの一つです。私自身、育児と仕事の両立をしながら「このままでいいのだろうか」と悩んだ時期があり、仕事への意欲を保つのが難しくなった経験があります。
転職することで新しい目標ややりがいを見つけられる可能性がある一方、現職でのルーティンワークに埋もれるリスクは見過ごせません。
④ 収入や待遇が改善しない
転職を通じて収入や待遇が向上する可能性がある一方で、現職に留まるとその機会を逃すことがあります。特に、育児に必要な費用が増える中で、収入が増えないことが家庭の負担に直結するケースも少なくありません。
私も育児費用が膨らむたびに「もし他社に転職していたら、もっと待遇が良かったのでは?」と考えたことがあります。特に、現職で昇給や昇格の機会が限られている場合、長期的な収入面での不安が残るかもしれません。
転職しないことには多くのメリットがありますが、その裏側には見逃せないリスクも潜んでいます。現職で得られるメリットとリスクを冷静に比較し、自分の将来像に合った判断をすることが重要です。
「転職しない」ことが必ずしも安全な選択肢ではないと理解し、定期的に自分の働き方を見直してみるとよいでしょう。
転職以外の解決策と、現職でキャリアを築く方法
転職を考えるワーママの多くが抱える悩みや課題に対して、転職を選ばずに現職でキャリアを築く方法もあります。私自身も転職を考えたことがありましたが、最終的には現職に留まりながらキャリアを築いてきました。今回は、転職を避けつつ現職でのキャリアアップや問題解決を目指す方法をいくつかご紹介します。
① フレキシブルな働き方を提案する
育児と仕事を両立させるために、柔軟な働き方を職場に提案することが非常に効果的です。私も自分の業務と育児のバランスを取るために、上司に対してフレックスタイムや在宅勤務の導入をお願いした経験があります。
たとえば、以下のような提案が考えられます。
- フレックスタイム:自分の業務に支障をきたさない範囲で、柔軟な勤務時間を設定。
- 在宅勤務:特に育児の急な対応が求められる日に、自宅で仕事をする。
- 時短勤務:育児の時間を確保するため、一定の時間で効率よく仕事をこなす。
これらの提案を上司に伝える際、業務効率が改善される具体的な根拠を示すと説得力が増します。私の場合、上司に業務フローを改善する提案をして、より効率的に仕事を進める方法を示したことで、柔軟な働き方がスムーズに実現できました。
② スキルアップと資格取得
育児と仕事を両立させながらも、自分のキャリアアップに繋がるスキルや資格を積極的に取得することが重要です。私も、育児と仕事の合間にオンライン講座を受講したり、資格取得に挑戦したりしました。これにより、転職しなくても現職での業務に対する自信が増し、評価される機会も増えました。
スキルアップの方法としては以下が挙げられます。
- オンライン講座や通信教育:育児の合間に自宅で学べるため、時間の制約が少ない。
- 業務に関連した資格:自分の専門分野に関連した資格を取得し、専門性を高める。
- 社内のトレーニングプログラム:多くの企業には社内研修制度があります。積極的に参加してスキルアップを図る。
資格やスキルを持つことで、現職での昇進や新しい業務を任されるチャンスが広がります。
③ 職場内でのネットワークづくり
職場内でのネットワーク作りも非常に大切です。育児と仕事を両立させる中で、他のワーママや理解のある同僚と情報交換をしながら支え合うことが、働きやすい環境作りに繋がります。
また、ネットワークを活用して以下のようなキャリアアップの機会を得ることもできます:
- メンターを見つける:自分よりキャリアの長い人や上司にアドバイスを求め、成長の手助けをしてもらう。
- 異なる部署との交流:社内の他部署の人と交流を深め、業務の幅を広げるチャンスを作る。
- 社内イベントや勉強会への参加:業務外でも自分の知識やスキルを高める活動に参加し、社内での存在感を高める。
人脈を広げることで、育児に理解のある同僚や上司が増え、働きやすさも向上しますし、キャリアに新たなチャンスが生まれることもあります。
④ 自分のワークライフバランスを見直す
時には、育児と仕事の両立が難しいと感じた場合、自分のワークライフバランスを見直すことが解決策になります。現職で自分の働き方が合わないと感じたとき、少し立ち止まって、どこに問題があるのかを分析してみましょう。
例えば、以下のように見直してみると良いかもしれません。
- 仕事の優先順位を整理:業務の中で本当に重要なこととそうでないことを明確にし、タスク管理を見直す。
- 家事や育児の分担の見直し:家族やパートナーとの協力体制を強化し、負担を減らす。
- 休息時間の確保:自分の休息時間や趣味を大切にし、心身のリフレッシュを図る。
自分のペースで働ける環境を整えることで、長期的に現職で活躍し続けるための基盤を作ることができます。
育児と仕事の両立に関しては課題も多いですが、これらの解決策を試しながら、自分にとって最適なキャリアパスを模索することができるかもしれません。
転職だけが解決策ではなく、現職でも活躍できる環境を作り上げることも検討してみてくださいね。
それでも転職した方がいいケースとは?
現職でのキャリアを築く方法を模索することは重要ですが、それでも転職を検討するべきケースもあります。私自身、転職を避ける努力をした一方で、最終的に転職を決断した経験もありました。以下、転職を選択すべき具体的なケースを紹介します。
① 仕事と育児の両立が本当に無理な場合
現職でフレキシブルな働き方を提案しても、職場や上司から理解が得られなかったり、制度が形だけに過ぎて実際には活用できない場合、育児と仕事を両立させることが極めて難しくなります。
私も経験がありますが、最初はフレックスタイム制度や時短勤務を利用することでなんとか育児と仕事を両立させていました。しかし、上司や部署の理解が得られなかったり、文化が働き方に合わなかったりすると、家庭との両立がどうしても難しくなります。そうした場合、いくら努力しても両立が厳しく、ストレスが積み重なるばかりです。
その場合、転職によってもっと育児に理解があり、柔軟な働き方ができる企業を見つけることが重要です。自分のライフスタイルに合った働き方を選ぶことは、心身の健康を守るためにも必要です。
② 企業の文化が自分に合わない
企業の文化が自分の価値観やライフスタイルに合わない場合、いくら制度が整っていても働き続けるのは難しくなります。例えば、社員が全員同じように長時間働くことを期待される文化や、育児と仕事の両立に対して理解が得られにくい職場環境では、どれだけ柔軟な働き方を提案しても状況が改善されないことがあります。
私が以前経験したのは、フレックスタイムや在宅勤務が可能と言われていたものの、実際には上司や同僚がそれに反対したり、部署の風土が「遅くまで働くことが当たり前」というものであったため、家庭との両立がますます難しくなったことです。
このような場合は、企業文化が自分の価値観に合っていない可能性が高いです。転職して、自分に合った企業文化や職場環境を見つけることが、長期的に見て仕事を続けるためには重要だと感じました。
③ 自分のキャリアアップが望めない
現職で努力しても、昇進やキャリアアップのチャンスがなかったり、スキルアップの機会が提供されない場合、キャリアの成長が望めません。特にワーママの場合、育児と仕事を両立させるだけでも大変ですが、それに加えて自分のキャリアを発展させるためのチャンスが得られないと、モチベーションが低下することもあります。
私も過去に、自分の業務範囲が狭まり、キャリアアップのための新たな挑戦ができない状態が続いたことがありました。そのときは、転職先で新たな挑戦や自己成長の機会を求めることが必要だと感じ、転職を検討しました。
④ 給与や福利厚生が不十分で生活が困難な場合
育児と仕事を両立させるためには、家庭でのサポート体制も重要です。もし現職で給与や福利厚生が不十分で、生活が厳しくなった場合、転職を検討するべきです。特に、育児にかかる費用や生活の質を維持するために、より高い給与や充実した福利厚生が必要になる場合があります。
私の友人も、転職を考える一因として、育児と仕事を両立させるために必要なサポート体制が整っていない企業を経験したことがあります。給与が低く、育児支援制度も不十分であれば、生活が厳しくなり、仕事に対するモチベーションにも影響が出てきます。この場合、より充実した福利厚生や給与体系を提供している企業に転職することが、家庭と仕事の両立を支えるために必要です。
⑤ 長期的な視点でのキャリアプランが現職で実現できない
もし現職でのキャリアプランが明確でなく、長期的に自分の目標や夢を実現できるビジョンが描けない場合、転職を考えるのも一つの選択肢です。特に、ワーママとして育児との両立を意識しつつ、キャリアを築いていきたいという思いが強い場合、現職で自分のビジョンが実現できないと感じたら、転職を検討すべきです。
私も転職を考えた時期、現職で自分のキャリアの成長が見込めないと感じました。そのため、自分が本当に目指すべきキャリアを実現できる企業を探すために転職を決断しました。自分の未来を描ける仕事を選ぶことで、より前向きに働くことができ、家庭と仕事のバランスも取れるようになりました。
転職を選ぶ理由にはさまざまな要因がありますが、現職で問題が解決できない場合には、思い切って転職を検討しましょう。
転職は決して簡単な決断ではありませんが、自分のライフスタイルに合った働き方を実現するためには、必要な選択肢の一つです。
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まとめ
ワーママにとって、転職するかしないかの選択は非常に難しいものです。現在の職場におけるメリットとデメリットを天秤にかけ、どちらが自分や家族にとって最も良い選択かを慎重に判断することが重要です。
転職するにしても、転職しないにしても、それぞれのリスクを理解したうえで、自分にとっての最適解を見つけましょう。
どんな選択をしても、あなたはすでに「今を頑張って生きるワーママ」。今の状況を少しでも改善し、あなたが自分らしく、笑顔で働ける毎日を手に入れることができるよう、応援しています!