「小一の壁」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、とくに共働き世帯にとっては、大きな壁となりがちな問題です。
これから子どもが小学校に入学するにあたり、新しい経験に不安なママたちも多いと思います。
この記事では、私が実際に経験した「小一の壁」を乗り越えるための具体的な解決策をご紹介するとともに、新生活に向けて準備しておくべきことを詳しく解説していきます。
「小1の壁」とは?
「小一の壁」は、子どもが小学校に入学する際に直面する様々な課題を表す言葉です。
私自身、日本にいた頃、とある大手通信会社で「フルタイム社畜ワーママ」としてバリバリ働きながら3人の育児をしていたので、長女が初めて小学校に入学した際に「小一の壁」に直面しました。
入学当初は、保育園と小学校の違いに戸惑い、さまざまな課題が山積みでした。
その課題が具体的に何だったのかについては下に書いていくのですが、とくに共働きの家庭にとって、これらの課題は一層厳しい試練となります。
ですが、私は実際にその課題を一つずつ解決して、無事に退職や転職をすることなく仕事を続けることができました。
なので皆さんにも、勇気を持って1年生のママになってほしいと思い、その解決策を共有していきます。
「小1の壁」の具体的な課題
学童保育の開所時間の短さ
保育園では、通常、朝から夕方、場合によっては夜間まで預けることができる一方で、学童保育の開所時間は限られています。
これにより、仕事が終わる時間が遅く、仕事と育児の両立が難しいという問題が生じることがあります。
また、フルタイムで働く親にとっては、定時に退社できるとは限らないのに、学童保育が閉まる時間までに仕事を終わらせて必ず迎えに行かならければならないということになります。
うちの会社はそんな柔軟に働かせてくれるだろうか……
こうなると職場に理解を得るしかありませんが、実際に言い出しづらい職場も多々あると思います。
私の職場も、上司や同僚から家庭の事情を理解はしてもらえるものの、実際には人手不足で常に仕事が溢れており、定時ぴったりでパソコンを閉じることが申し訳なくなる日ばかり……。
働くお母さんは、時に孤独を感じることがありますよね。。
学校行事や保護者会の増加
小学校に入学すると、学校行事や保護者会が増え、仕事との両立が一層困難に。
例えば、授業参観、運動会など、平日の昼間に行われることもあり、そんな時は両親のどちらかが仕事を休む必要が出てきます。
また、保護者会では、子どもたちの学習や生活について話し合う場が設けられるので、参加するために時間を確保する必要があります。
共働き家庭にとっては、このような行事への参加が負担となることが多いです。
とはいいつつ、我が家は夫婦共に都合がつかないことばかりで、1年生のうち保護者会は1度も出られませんでした……
それでも先生は後日プリントをくださったり、問題なく学校生活を送ることはできました。
宿題のフォロー
小学校に入ると、漢字練習や音読などの宿題があり、毎日フォローが必要になります。
とくに低学年のうちは、本人に宿題の量や内容に対する理解があまりないこともあり、親のサポートが欠かせません。
宿題をスムーズに進めるためには、毎日のルーティーンを作り、適切なサポートをすることが求められます。
これには、忙しい親でも宿題をフォローする時間を確保してあげなくてはなりません。
また、今後のことを考えると、子どもが自主的に取り組むよう促すことも重要です。
夏休みのお弁当準備
夏休み期間中は、毎日のランチを準備する必要があります。
特に共働きの家庭では、夏休み中の食事準備は大変ですよね…。
朝の忙しい時間帯にお弁当を作るのは、家事の負担が増える要因となります。
また、栄養バランスを考えたお弁当作りや、子どもが喜ぶメニューの工夫が求められます。
うちの子が通う学童では、追加料金を払って、夏休みや他の長期休みに「お弁当注文サービス」を利用することができたのでとても助かりました!
見た目も可愛らしいお弁当で、娘も喜んで食べていました♪
そういうサービスがある学童かどうか、チェックしてみてくださいね。
送迎の難しさ
これは保育園時代と変わりませんが、学童や学校の送迎は、とくに働く親にとっては大きな負担になります。
送迎の時間がずれないよう、仕事のスケジュールも含めて、計画的に行動することが求められます。
また、子どもが小学生になって一人で登下校する場合には、安全や防犯面にも考慮する必要があります。
「小1の壁」の抱える課題の解決策
上に挙げた課題それぞれの解決策を表にまとめてみました。
課題と解決策
課題 | 解決策 |
---|---|
学童開所時間の短さ | ・時短勤務・フレックス勤務の検討 ・民間学童の利用 |
学校行事や保護者会の増加 | ・事前にスケジュールを確認し、調整する ・夫婦でスケジュールを調整する |
宿題の管理 | ・まずは宿題をする習慣をつける ・夫婦で宿題フォローの役割分担をする |
夏休みのお弁当 | ・前日に準備しておく ・冷凍食品や簡単なレシピを活用 ・学童によっては、お弁当注文サービスを利用 |
送迎の難しさ | ・防犯ブザー/GPS端末の利用で安全を確保 ・近所の友達と協力し合う |
時短勤務・フレックス勤務の検討
共働きの親が「小一の壁」を乗り越えるためには、時短勤務の検討も有効です。
また、フルタイム勤務を続けることが難しい場合、パートタイムやフレックスタイム制度を利用することで、仕事と育児のバランスを取りやすくなります。
上司や同僚とのコミュニケーションを取りながら、柔軟な働き方を模索することが求められます。
私の働いていた会社では、フレックスタイムや在宅勤務制度があったのでどちらもフル活用していました。
残業の量が多かったのでワークライフバランスは無茶苦茶でしたが、会社の制度がなければ働き続けることも厳しかったと思うので、このような制度はあるに越したことはないですね。
民間学童の利用
学童保育の時間が短いと感じる場合は、民間の学童保育サービスを利用するのも良い選択です。
民間学童では、通常よりも長い時間の預かりが可能で、教育的なプログラムやアクティビティも充実しています。
信頼できる施設を選ぶことで、安心して子どもを預けることができ、共働きの親も安心です。
民間サービスの利用・習い事
放課後の時間を有効に活用するためには、民間のサービスや習い事を利用するのも良い方法です。
例えば、塾や習い事を利用することで、学習や趣味を通じて子どもが充実した時間を過ごせます。
また、地域のコミュニティセンターやオンラインサービスも活用することで、様々な選択肢が広がります。
「小1の壁」を乗り越える上での心構え
「小一の壁」を乗り越えるためには、柔軟な考え方と家族の協力が不可欠です。
まず、子どもにはある程度自分でできることを任せてみましょう。
全部のお世話をいつまでもパパ・ママが抱えるのは大変です。
思いもよらないくらい、子ども自身でできることも増えているかもしれないし、子どもの自立心も育ちます。
また、仕事と家庭の両立においては、柔軟に対応する考え方が求められます。
例えば、夫婦それぞれで仕事のスケジュールを調整したり、家事の分担を見直すことは大切です。
家族全員で支え合いながら、子どもの成長を見守るという姿勢が成功への鍵となりますよ。
保育園まではパパかママ、どちらかのワンオペで子育てができていても、小学校に入ると夫婦の協力がないと厳しくなりました。
お互いに歩み寄り、力を合わせて「小1の壁」を乗り越えましょう!
小学生になるとますますママのタスクが増えるので、家事代行サービスで家事を外注化するもの賢い選択です。
新生活、準備は済んでいますか?
新しい学校生活に向けて、以下の準備も必要です。
入学前にしっかりと準備を整えて、スムーズなスタートを切りましょう。
ランドセル選び
ランドセルは毎日使うものですので、耐久性や収納力も重要です。
お子さんが喜ぶデザインだけでなく、実用性も重視して選びましょう。
肩ベルトの調節ができるものや、反射材が付いているものは安全面でもおすすめです。
まだの方はこちらから👇
学用品の準備
文房具や教科書、ノートなど、必要な学用品を事前に用意しましょう。
特に新学期には、筆箱やノートなどの基本的なアイテムの確認と準備が必要です。
お子さんと一緒に選ぶことで、入学への期待感を高めることができますよ。
スケジュールの見直し
学校のスケジュールや行事の確認を行い、家庭での役割分担や、ルーティーンを整えましょう。
学校のカレンダーや行事予定を把握し、家族全員のスケジュールを調整しておくと安心です。
防犯対策
通学や学童の送迎時の安全対策として、防犯ブザーやGPS付きの端末など検討しましょう。
安全面をしっかりと考慮して、子どもが安心して通学できるようにしてくださいね。
まだ準備していない方はこちらから👇
コミュニケーションの強化
学校の先生や学童の先生、スタッフさんたちとのコミュニケーションは大切にしましょう。
私の経験上、小学校や学童では、保育園時代よりも先生と関わる機会が減ってしまいます。
とくに働くパパ・ママは学校行事の不参加も多くなるかもしれませんが、日頃の送迎のタイミングや、どこかで会った時など、お話しできる機会は大切にしてみてください。
問題が発生した際にすぐに相談できる関係を築いておくと、スムーズな対応が可能です。
まとめ
このように、「小一の壁」は多くの共働き家庭にとって避けては通れない課題ですが、しっかりと対策を立てることで、その壁は乗り越えられます。
仕事と育児の両立は確かに大変です。
だけど子どもとともに新しいステージを歩む中で、そのうちに少しずつ慣れていくでしょう。
また、大変な分、子どもが成長する過程で新しい発見や喜びもたくさん見つかるはずです。
時には不安や焦りを感じることもあるかもしれません。
そんなときは一人で抱え込まず、家族や友人、周りのサポートを活用してくださいね。
実際に「小1の壁」を経験してみて思うのは、大切なことは完璧を目指すのではなく、柔軟な心を持ち、適度に力を抜くことだと思います。
新生活、可愛い子どもの成長を見守りながら、素敵な日々を迎えられますように!