忙しい日々を過ごすママたちにとって、子どもの英語教育に時間を割くのはなかなか大変ですよね。
だけど心配しなくても、子どもが自然と、「勝手に」英語に親しみ、学べる方法があります。
私の住んでいるヨーロッパでは、英語をわざわざ習いに行かなくても、”両親とも英語を話さない家の子どもたち”でも、英語を話せるケースが多々あります。
それは英語が日常生活の一部として自然に浸透している環境があるからです。
この記事では、そんな環境を家で再現することで、忙しいママでも子どもに自然と英語を学ばせるためのアイデアをご紹介します。
我が子たちは、今日ご紹介する方法で英語に親しんでいるおかげで、家で英語のニュースを見ることもありますよ。
あくまでも強制しないで、「自然に英語に親しむ」のがポイントです!
子どもの時に英語力を習得するメリット
これからの時代において、子どもが英語を話せるようになることには以下のようなメリットがあります。
グローバルなコミュニケーション能力の向上
英語は世界中で最も広く使われている言語の一つです。
英語を話せるようになることで、さまざまな国や文化の人々とコミュニケーションを取ることができ、視野が広がります。
また、旅行や留学、国際的なイベントへの参加がよりスムーズになります。
私の住んでいた中東や、今いるヨーロッパでも、基本的に英語はどこでも通じます。
逆に英語が使えないと、将来海外に出た時には苦労するでしょう……。
実際海外に住んでみると、英語が母国語でない他の外国人たちも、同じ課題を持っていると感じます。
学習やキャリアの選択肢が広がる
英語ができると、世界中の教育機関での学習機会が広がります。
たとえば、英語で提供されるオンラインコースや専門書、論文などにもアクセスしやすくなります。
さらに、国際的な企業やグローバル市場でのキャリアを築くためにも、英語は不可欠です。
異文化理解と柔軟性が高まる
英語を学ぶ過程で、他の国の文化や考え方に触れる機会が増えます。
これにより、異文化理解や柔軟な思考が育ち、将来的にグローバル社会での適応力が高まります。
自己表現の幅が広がる
英語を話せると、さまざまな場面で自分の意見やアイデアを発信できるようになります。
例えば、ソーシャルメディアやブログを英語で運営することで、より多くの人々に自分の考えを伝えられるようになります。
早期習得のメリット
子どもは大人に比べて言語を自然に吸収する能力が高いです。
とくに幼少期に英語を学ぶと、発音や言語習得のハードルが低く、自然なバイリンガルになることができます。
我が子たちを見ていても、子どもは外国語の習得が早いと感心しています。
私が大学時代に第2外国語として学んだ外国語も、1年であっという間に追い越されてしまいました!
日本の英語力は世界的に見てどうなのか?
日本人の英語力は、世界的に見て他の国々と比べるとやや低い傾向があります。
これは、教育制度や文化的な要因、英語を使う機会の少なさなどが影響しています。
以下に、具体的な状況をいくつか紹介します。
EF EPI(英語能力指数)による順位
EF(Education First)が毎年発表している「EF English Proficiency Index(EPI)」によると、日本の英語力は他のアジア諸国と比べても低いレベルにあります。
国際語学教育機関「EFエデュケーション・ファースト」(本部・スイス)がこのほど発表した2023年調査によると、英語を母語としない113カ国・地域のうち、日本人の英語力は87位、アジア23カ国・地域では15位という結果だった。日本は5段階中4番目となる「低い能力レベル」(世界64~90位)とされた。
日本人の英語力、非英語圏で87位に後退:スイスの教育機関2023年調査
2023年の調査では、韓国や中国など他の東アジア諸国よりも低い順位となっています。
(韓国は49位、中国は82位)
EF English Proficiency Index(EPI)の世界最大の英語能力指数 ランキングはこちらから確認できます。
日本の教育制度
日本では小学校から英語教育が義務化されており、中学校・高校でも英語は必修科目ですが、主に文法や読解に重点が置かれてきました。
リスニングやスピーキングの実践的なスキルはあまり重視されず、結果的にコミュニケーション能力が伸びにくいという問題があります。
文化的背景
日本では、英語を話す機会が少なく、特に日常生活で英語を使う必要がほとんどありません。
そのため、多くの日本人が「英語を話すのが恥ずかしい」「間違えたくない」という心理的なバリアを感じやすく、実際に英語を使う場面で消極的になりがちです。
外国との接触の少なさ
日本は島国であり、英語圏の国々との接触が比較的少ないです。
例えば、欧州諸国では多くの国が地理的に近接しているため、複数の言語を話すことが一般的です。
日本ではこのような環境が少なく、英語を使う場面が少ないことが、英語力の向上を妨げる一因となっています。
改善の兆し
しかし、近年では、グローバル化に対応するために英語教育の改革が進んでいます。
例えば、小学校での英語教育の開始時期が早まり、スピーキングやリスニングを重視した教育が導入されています。
また、留学制度やオンライン英会話など、実際に英語を使える機会も増えてきています。
英語が必要な職場の増加
とくに国際的なビジネスに関わる企業では、英語力が求められる場面が増えています。
たとえば「楽天」や「資生堂」といった企業は、「社内公用語を英語化」した有名企業ですが、グローバル化や国際ビジネスの進展に伴って、T業界や金融、観光、商社、医療などなど、さまざまな業界で英語力が求められています。
そのため、職場で英語を学ぶための研修やトレーニングが提供する企業も増えており、日本人の英語力は、徐々に改善の兆しが見られています。
ヨーロッパと日本の英語教育の違い
ヨーロッパに暮らしていると、英語が母国語ではないにもかかわらず、子どもたちが英語を早くから使いこなす場面を実際によく見ます。
これは、映画やアニメ、学校の授業、日常会話など、英語に触れる機会が非常に多いためです。
多くの国では、テレビ番組や映画が母国語に吹き替えられることなく、英語のオリジナル音声で視聴されます。
さらに、英語を使用する観光客や外国人とのコミュニケーションも自然に行われるため、生活の一部として英語が浸透しています。
実際にうちの子どもたちのお友達の中にも、両親は英語を喋れない家庭でも、大好きなディズニー映画やポケモンのアニメを英語で見て「勝手に」英語を覚えたという子もいます!
一方、日本では英語は学校の教科として扱われることが多く、とくに文法や読解に重点が置かれる傾向があります。
英会話を積極的に実践する機会が少なく、子どもたちは試験対策として英語を学ぶことが多いため、実際に使える英語力が育ちにくいと感じる親も多いでしょう。
このような違いがあるため、ヨーロッパで一般的な英語教育のスタイルを取り入れることが、家庭での英語教育にも効果的です。
日常的に英語を使用する環境を作り、あくまでも「勉強」ではなく、自然な形で英語を覚えることがポイントとなります。
以下、我が家で実際に取り入れている具体的な方法4選をご紹介します!
方法1 子ども向け語学アプリの活用
語学アプリは、忙しいママでも子どもが「勝手に」英語を学べる最高のツールです。
以下に、おすすめのアプリとその進め方を紹介します。
オススメ① Duolingo
Duolingoは、世界中で人気のある語学学習アプリで、ゲーム感覚で英語を学べるため、子どもにも大変おすすめです。
うちの6歳と8歳の子どもたちも楽しくやっていますし、外国人の友達も、バスに乗っているそこらへんのお兄さんお姉さんたちも、なんなら私もやっています。
とくに子どもが飽きずに学習できるよう、楽しいインターフェースやアチーブメント機能が充実しています。
親がつきっきりでサポートしなくても、子どもは自然とアプリ内でのタスクをクリアしていくでしょう。
>>https://ja.duolingo.com
アプリのポイント
- レベル分け:
Duolingoは初心者から上級者までレベルが分かれているため、子どもの英語力に合わせてスタートできます。
初めは基本的な単語やフレーズから始めるので、英語に自信がなくても心配ありません。 - 毎日の学習習慣:
アプリには毎日のリマインダー機能があり、1日5〜10分ほどの短い時間で続けられます。
これにより、忙しい日々でも簡単に日課として組み込むことが可能です。 - 報酬システム:
子どもが学習を進めると「リンゴット」と呼ばれるアプリ内通貨を獲得できます。
これを集めることで、キャラクターの服装をカスタマイズするなどの楽しみも生まれ、学習のモチベーションを保つことができます。
Duolingoの進め方は柔軟で、ママが忙しい間も子どもが自分で進めることができるのが大きな魅力です。
オススメ② Lingokids
Lingokidsは、2〜8歳向けの英語学習アプリで、ゲームやアニメーションを通じて楽しく英語を学ぶことができます。
Duolingoとは異なり、さらに小さい子ども向けのコンテンツが多いため、英語に触れ始める入門として最適です。
>>https://lingokids.com
オススメ③ ABCmouse
英語に加えて、さまざまな学習要素が含まれているABCmouseも、子どもの英語力を育てるのに効果的です。
2 歳から 8 歳までの子供向けの読書、算数、芸術、音楽などをカバーする学習アプリです。
ステップバイステップのプログラムで、少しずつ英語力を高められます。
>>https://www.abcmouse.com/abc/download-app/
方法2 英語アニメの活用
英語アニメは、子どもたちが勝手に英語を覚えるのに最適な教材です。
短いエピソードを繰り返し観ることで、自然と英語の表現や単語を覚えます。
ここでは、世界中で人気のアニメをいくつか紹介します。
Peppa Pig(ペッパピッグ)
イギリス発の大人気アニメで、短いエピソードが多く、日常生活の簡単なフレーズを学ぶのに最適です。
英語がシンプルで子どもでも理解しやすく、飽きずに楽しむことができます。
Peppa Pig – Official Channel
Bluey(ブルーイ)
家族愛や友情をテーマにしたストーリーで、シンプルな英語のやり取りが多いので、小さな子どもでも理解しやすいです。
Paw Patrol(パウ・パトロール)
アクションを交えた楽しいストーリーで、子どもたちが英語の表現を自然に学べます。
視覚的な魅力と英語の学習を同時に提供するため、何度でも繰り返し観たくなる内容です。
Sesame Street(セサミストリート)
教育的な要素が豊富な「セサミストリート」は、文字や数字、感情表現などの多様なテーマを扱いながら、英語を学ぶことができます。
方法3 YouTubeの設定を「英語だけ」にする
我が家では、YouTubeを英語しか使えない設定にして、子どもが自然に英語に触れられる環境を整えています。
日本語の動画にアクセスできなくすることで、子どもは英語のコンテンツに多く触れるようになり、日常的に英語を耳にする習慣がつきます。
具体的な設定方法
- YouTubeのアカウント設定にアクセスし、言語を「英語」に設定します。
YouTubeヘルプ:言語や場所の設定を変更する - 検索履歴を削除し、子どもが視聴するコンテンツを英語に統一します。
YouTubeヘルプ:YouTube の検索履歴を表示または削除する - 閲覧履歴やおすすめ動画もすべて英語のものだけにするように、視聴の初期段階で英語の動画を多く観るようにします。
こうした設定をすることで、子どもはYouTubeを使用するたびに英語に触れることになり、自然と英語を学ぶ時間が増えていきます。
特に、子どもが一人で遊ぶ時間にも効果的です。
日本語YouTubeから英語に切り替えるタイミング
子どもが急に日本語のYouTubeを見れなくなった場合、反発する可能性がありますよね。
とくに、小さな子どもにとっては、日常的に見ていたコンテンツが突然見れなくなると混乱や不満を感じることがあります。
しかし、その反発を少なくするためには、コツがあります。
日本語のYouTubeを見られなくしても反発が起きにくいタイミングを狙うことです。
- 新しい興味を持ち始めたとき
好きなキャラクターやテーマの英語版を見せるとスムーズ。 - 学校で英語を学び始めたとき
学校と家庭で英語環境を連携させると抵抗が少ない。 - ルーティンが変わるとき
引っ越しや新学期などのタイミングで新ルールを導入。 - ポジティブな理由を提示
英語ができると「友達が増える」「面白い動画が見れる」と伝える。 - イベントやご褒美とセット
特別なご褒美やイベントと共に切り替えを進める。 - 新しいガジェット導入時
新しいタブレットやテレビで英語モードを使い始める。 - 親子で一緒に楽しむ
親も一緒に英語のコンテンツを楽しむと子どもが前向きに。 - 習慣が定着する前に
幼いうちから早めに英語に触れさせると、抵抗が少ない。
急激な変化には抵抗があるかもしれませんが、子どもが楽しめる工夫を取り入れながら、少しずつ英語に触れる時間を増やしていくことで、反発を減らしつつ英語学習を進めることが可能です。
方法4 おもちゃパソコン(キッズパソコン)で自然にスキルアップ
子どもが遊びながら学べる学習用おもちゃパソコンは、英語の基礎を楽しく身につけるのにぴったりのアイテムです。
数やアルファベットの学習から、英単語のゲーム、プログラミング学習まで幅広いアクティビティが揃っており、自然に英語に触れる環境を提供してくれます。
カラフルなキーボードで、視覚的にも子どもの興味を引き、学習の意欲を高めてくれていますよ。
我が家には男の子と女の子がいるので、男の子用のポケモンと、女の子用のすみっコぐらしを1台ずつ置いています。
年齢に合わせてレベルが調整できるので、成長に合わせたステップアップが可能です。
英語に親しみがないお子さまでも、楽しい音楽やアニメーションと一緒に英語の世界に入っていくことができます。
自宅でも子どもが勝手に英語を学べる環境を整えたいとお考えのご家庭には、おすすめなツールの1つです。
\学習を進めるとポケモンゲットチャンス到来!/ 対象年齢:4歳以上
\付属のヘッドセットで英語の発音の練習もできる/ 対象年齢:6歳以上
小学校入学前後のお子さんへ、誕生日やクリスマスのプレゼントにぴったりです♪
好きなキャラクターのパソコンをゲットしたら、きっと熱中してくれますよ。
まとめ
忙しいママでも、子どもが「勝手に」英語を覚える方法はたくさんありますね。
アプリやアニメ、YouTube、キッズパソコンを活用することで、無理に教えることなく、子どもたちは自然と英語に親しむことができます。
日常の中で英語を使う機会を増やすだけで、子どもたちの英語力は着実に成長していきます。
ヨーロッパでの英語教育のスタイルを参考にしながら、家の中で英語環境を作っていくことで、楽しく学び、子どもの将来にも役立つスキルを育てていきましょう!